昭和の超高層ビル TOP10
平成もまもなく終わろうとしています。改めて昭和時代の超高層ビルを振り返ってみました。
1位
サンシャイン60
地上60階、高さ239.7m、東京都豊島区、昭和53年(1978年)竣工
池袋のシンボルが堂々の1位にランクインしました。平成2年(1990年)に東京都庁第一本庁舎が完成するまで12年ほど日本一を維持していました。今でも全ビルの中で11位にランクインしています。展望台は2016年4月に、「スカイサーカス サンシャイン60展望台」としてリニューアルオープンしています。
2位
新宿三井ビルディング
地上55階、高さ225m、東京都新宿区、昭和49年(1974年)竣工
1965年に廃止された淀橋浄水場跡地に超高層ビル街ができました。その中で一番高いのがこのビルです。平成28年(2016年)に長周期地震動対策の改修工事が行われています。
3位
新宿センタービル
地上54階、高さ222.95m、東京都新宿区、昭和54年(1979年)竣工
西新宿に立つ超高層ビル。大成建設の本社も入っています。平成20年(2008年)に構造、設備、インテリアの部分改修が行われ、長周期地震動対策も施されています。2011年の地震の時は効果を発揮したそうです。
4位
新宿住友ビルディング
地上52階、高さ211.381m、東京都新宿区、昭和49年(1974年)竣工
日本の超高層ビルで初めて200mを超えたビルです。3角柱状の外観から「三角ビル」とも呼ばれます。現在改修工事中で、「国際会議場施設」と「全天候型屋内アトリウム広場」が令和元年(2019年)7月末に完成する予定です。
5位
新宿野村ビルディング
地上50階、高さ209.9m、東京都新宿区、昭和53年(1978年)竣工
西新宿に立つ超高層ビル。平成28年(2016年)に制震装置「デュアルTMD-NT」が設置されました。
6位
損保ジャパン日本興亜本社ビル
地上43階、高さ200m、東京都新宿区、昭和51年(1976年)竣工
西新宿に立つ超高層ビルです。竣工時は安田火災海上本社ビルでした。平成14年(2002年)に損害保険ジャパン本社ビルになり、平成26年(2014年)から現名称です。ビル内にある「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」は、敷地内に現在建設中の6階建ての建物に移転します。令和2年(2020年)春に本格オープンする予定で、名称も変更されます。
7位
京王プラザホテル 本館
地上47階。高さ179.55m、東京都新宿区、昭和46年(1971年)竣工
西新宿の超高層ビル群の先駆けとして誕生しました。当時は世界一の超高層ホテルでした。現在でもホテル単独の建物としては日本2位の高さです。昭和55年(1980年)には南館(地上35階・高さ139m)が開業しています。客室数は2棟合わせて1438室です。
8位
浜松町ビルディング
地上40階、高さ165.9m、東京都港区、昭和59年(1984年)竣工
東芝の本社として建てられたビル。竣工時の名称は「東芝ビルディング」でした。2013年に東芝本社は移転し(一部残留)、現名称に変わっています。竣工から40年にも満たない令和4年(2022年)に解体され高さ約235mのツインタワーに生まれ変わる予定です。
9位
KDDIビル
地上35階、高さ164.7m、東京都新宿区、昭和49年(1974年)竣工
西新宿に立つ超高層ビルです。低層部に通信機器設備が入り、高層部は事務所となっています。こうしてみると昭和の超高層ビルは西新宿の時代でしたね。10棟中、7棟が西新宿です。
10位
世界貿易センタービル
地上40階、高さ162.59m、東京都港区、昭和45年(1970年)竣工
JR浜松町駅隣接地に立つ超高層ビルです。1年3か月ほどの間、日本一の高さでした。高さ200mのビルに建て替えられることになり、令和3年(2021年)度に解体される予定です。
TOP10全てを東京が占めました。東京以外でもっとも高いビルとして11位にランクインしたのは意外にも大阪ではなく、神戸のビルでした。
11位
ANAクラウンプラザホテル神戸
地上37階、高さ158m、神戸市中央区、昭和63年(1988年)竣工
ダイエーが元気だったころ新神戸駅前に「新神戸オリエンタルホテル」として開業しました。平成18年(2006年)に「クラウンプラザ神戸」へ改称し、平成22年(2010年)に現名称となりました。
では、大阪はどうなっているのかと調べてみると、12~14位に大阪ビジネスパーク(OBP)のビルがランクインしていました。高さは3棟とも157mです。
12~14位
OBPキャッスルタワー
地上38階、高さ157m、大阪市中央区、昭和63年(1988年)竣工
大阪城北側にあった大阪砲兵工廠の跡地を再開発して誕生したのが「大阪ビジネスパーク」です。このビルには日本電気グループが入っているため「NEC関西ビル」とも呼ばれているようです。
ツイン21
地上38階、高さ157m、大阪市中央区、昭和61年(1986年)竣工
左がMIDタワー、右がOBPパナソニックタワー(旧ナショナルタワー)です。パナソニック関連企業がOBPパナソニックタワーに入り、それ以外のテナントがMIDタワーに入居しています。
なお、上記3棟とほぼ同じ高さのクリスタルタワー(地上37階、高さ156.7m)は、平成2年(1990年)に竣工しています。
さて、15位には日本の超高層ビルの元祖ともいわれる、あのビルがランクインしていました。
15位
霞が関ビルディング
地上37階、高さ156m、東京都千代田区、昭和43年(1968年)竣工
2008年に改修工事を終えました。現在築51年です。令和時代もまだまだ現役で活躍しそうです。